鈴鹿亀山薬剤師会では,鈴鹿市医師会の在宅登録医会及び地域の中核医療機関を対象とした注射薬実態調査では、次の注射薬が比較的使われていました。これ以外の「C104 在宅中心静脈栄養法指導管理料」,「C108 在宅悪性腫瘍等患者指導管理料」等で使用する注射薬も含め,在宅で使用する注射薬は、処方医と薬剤師が個別に協議して選定していただきますようお願いします。
 詳細については,鈴鹿亀山薬剤師会事務局の薬剤師在宅訪問サポート相談窓口(☎059-381-2233)に照会をお願いいたします。

 また、鈴鹿亀山薬剤師会では,疼痛緩和で使用するNIPROシュアーフューザー、クーデックシリンジェクター、CADD-Legacy® PCAのカセットへの調剤経験があります。これらのデバイスを使用する場合も,鈴鹿亀山薬剤師会事務局の薬剤師在宅訪問サポート相談窓口(☎059-381-2233)に照会をお願いいたします。

1.維持(3号)液:(後発)ソルデム3A輸液500mL

【先発品】
ソリタ-T3号輸液
【後 発】
YD-ソリタ-T3号輸液,ハルトマン-G3号輸液,ヒシナルク3号輸液,ユエキンキープ輸液
【効能又は効果】
経口摂取不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持
【用法及び用量】
通常成人,1回500~1000mLを点滴静注する。投与速度は通常成人1時間あたり300~500 mL,小児の場合,1時間あたり50~100 mLとする。なお,年齢,症状,体重により適宜増減する。

2.末梢静脈栄養用輸液製剤:ビーフリード輸液500mL

【効能又は効果】
下記状態時のアミノ酸,電解質,ビタミンB1及び水分の補給
・経口摂取不十分で,軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
・手術前後
【用法及び用量】
用時に隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合する。通常,成人には1回500mLを末梢静脈内に点滴静注する。投与速度は,通常,成人500mLあたり120分を基準とし,高齢者,重篤な患者には更に緩徐に注入する。
なお,年齢,症状,体重により適宜増減するが,最大投与量は1日2500mLまでとする。

3.注射用抗菌薬:(後発)セフトリアキソンナトリウム点滴用1gバッグ

【先発品】
ロセフィン点滴静注用1gバッグ
【効能又は効果】
<適応菌種>
セフトリアキソンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属
セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,ペプトストレプトコッカス属,バクテロイデス属
プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>
敗血症,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,精巣上体炎(副睾丸炎)
,尿道炎,子宮頸管炎,骨盤内炎症性疾患,直腸炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆のう炎,胆管炎,バルトリン腺炎,子宮内感染,子宮付属器炎,子宮旁結合織炎,化膿性髄膜炎,角膜炎(角膜潰瘍を含む),中耳炎,副鼻腔炎,顎骨周辺の蜂巣炎,顎炎
【用法及び用量】
○成人
1.通常,1日1~2g (力価) を1回又は2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
2.難治性又は重症感染症には症状に応じて1日量を4g (力価) まで増量し,2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
3.淋菌感染症については,下記の通り投与する。
1)咽頭・喉頭炎,尿道炎,子宮頸管炎,直腸炎:通常,1g (力価) を単回静脈内注射又は単回点滴静注する。
2)精巣上体炎(副睾丸炎),骨盤内炎症性疾患:通常,1日1回1g (力価) を静脈内注射又は点滴静注する。
○小児
1.通常,1日20~60mg (力価)/kgを1回又は2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
2.難治性又は重症感染症には症状に応じて1日量を120mg(力価)/kgまで増量し,2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
○未熟児,新生児
1.通常,生後0~3日齢には1回20mg (力価)/kgを1日1回,また,生後4日齢以降には1回20mg (力価)/kgを1日2回静脈内注射又は点滴静注する。
2.難治性又は重症感染症には症状に応じて1回量を40mg(力価)/kgまで増量し,1日2回静脈内注射又は点滴静注する。ただし,生後2週間以内の未熟児・新生児には1日50mg (力価)/kgまでとする。
注1)バッグ品の投与に際しては,用時,添付の溶解液にて溶解し,静脈内に点滴注射する。
注2)点滴静注は30分以上かけて静脈内に注射すること。
注3)本剤を投与する場合は,カルシウムを含有する注射剤又は輸液と同時に投与しないこと。[国外において,新生児に本剤とカルシウムを含有する注射剤又は輸液を同一経路から同時に投与した場合に,肺,腎臓等に生じたセフトリアキソンを成分とする結晶により,死亡に至った症例が報告されている。]カルシウムを含有する注射剤又は輸液との配合により混濁等の変化が認められたとの報告があるので,配合しないこと。

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