New!!【11月11日】令和7年度災害医療に関する情報伝達訓練の結果について-会員限定-

 平素は、本会の業務に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、鈴鹿保健所から依頼のありました「災害医療に関する情報伝達訓練」において、薬局の皆さまから想定される薬局の被害を、11月7日(金)8時30分から11月10日15時00分までの間に報告していただきましたのでその概要を報告します。
 なお、この訓練は、三重県においても70%を超える医薬分業率を踏まえ、大規模災害時に薬局開局の可否を調査して県に報告するとともに、地域医療継続のために開局状況を地域住民の方にお知らせすることを目的としています。また、県では、地域の薬局の開局状況を踏まえ地域医療継続のために必要な行政的措置を講じる基礎資料として活用されます。非常に重要な訓練ですので、次回以降も、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。

災害医療に関する情報伝達訓練(薬剤師会分)

 今回の訓練の概要は以下のとおりですが、薬剤師会の報告率は93.9%(93/99)で、前回よりも少し低い報告率となっていますが、90%を上回る報告率でした。近年の大規模地震により、災害に対する各々の警戒感が高まっているものと推測されます。また、薬局の開局の可否は67.7%(67/99)でほとんどの薬局が開局可能と回答しています。
 今回の報告は第1回で終了しましたが、実際の災害時には、再度、報告を依頼する、薬局の被害状況を現地調査するなどにより会として被害情報の全数把握に努めることとなります。

災害時-報告集計

 今回の訓練で開局が不可又は判断が不明と回答した薬局は26薬局ですが、その分布は以下のとおりで津波による影響などを考慮した薬局が多かったです。なお、内陸部でも開局不可と判断された薬局があり、河川付近の立地や地盤の影響などを踏まえての判断だと思われます。
 最大級の南海トラフ地震が発生したときの津波浸水地域は以下の県のリンクでご確認ください。場所は拡大すると確認しやすくなります。

災害時伝達訓練-地図 「南海トラフ地震の津波断層モデルを用いて三重県が想定した浸水予測図」のページへ